まず、思い出してほしいことがあります
令和6年(2024年)1月1日のお正月、私たちは能登半島地震という大きな試練を経験しました。
あの日、輪島市の朝市周辺で起きた大規模な火災のことを、覚えていらっしゃいますか?
住宅や店舗など約240棟が焼失し、その面積は東京ドームより広い約4万9千平方メートルにも及びました。
総務省消防庁の調査によると、この火災の原因として電気配線等に起因した可能性が高いとされています(総務省消防庁, 2024)。
「地震が起きたときの火災 = ガスや火の不始末」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実はそうではありません。阪神大震災や東日本大震災でも、出火原因が判明した火災の6〜7割が「電気関連」だったとされています(大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会, 2015)。
地震が起きたとき、揺れに驚いて慌てて逃げてしまったら……ブレーカーを切る余裕はなかなかないですよね。
そんなときに頼りになるのが「感震ブレーカー」です。
感震ブレーカーって、何をしてくれるの?
ひと言でいうと、「地震の揺れを感じたら、自動で電気を止めてくれる器具」です(石川県, 2026)。
大きな揺れが来たとき、次のような状況を想像してみてください。
🔴 お出かけ中に地震→ ストーブをつけたまま出かけていた → 帰って来られない状況でも感震ブレーカーが電気を遮断!
🔴 停電が復旧したとき→ 倒れた電気ストーブが自動でオンに → 周りの物に燃え移る「通電火災」へ → でも感震ブレーカーが復電と同時にブロック!
地震の揺れだけじゃなく、停電が戻ったときの「通電火災」も防げるのが大きなポイントです。
※ 通電火災とは:停電から電気が回復した際に、電源が入ったままになっていた電気器具が発火し、周囲に燃え広がる火災のことです。
4種類あります。自分に合ったタイプを選べます
感震ブレーカーには、取り付け方によって4つのタイプがあります。
電気工事なしで設置できるものもあるので、まずは気軽に検討してみてください
コンセントタイプや簡易タイプなら自分で取り付けできるものも多く、手軽に始められます。
まずはここから試してみるのもよいでしょう。
💰 石川県の補助制度:費用の半額が戻ってきます!
うれしいお知らせがあります。石川県が令和7年(2025年)7月1日から補助制度をスタートしました!
購入・設置にかかった費用の半額(最大3万円)が返ってくる制度です(石川県, 2026)
(石川県HP:https://www.pref.ishikawa.lg.jp/bousai/shoubou/kasaiyobou/kanshinbreaker.html)
対象になる方(こんな方が使えます)
✅ 石川県内の自宅(戸建て・マンション・長屋など)に住んでいる方
(賃貸でもOK ⚠️ ただし設置前に管理会社またはオーナーへの確認が推奨されます)
✅ 石川県内に賃貸住宅を持っているオーナーの方(県外在住でもOK)
✅ 新築を建てた方も対象
✅ 町内会・マンション管理組合でまとめて申請することも可能
令和8年度の申請受付期間
📅 令和8年4月1日〜 令和9年3月31日まで
令和7年7月1日以降に購入済みの方も引き続き申請できますよ!
申請は3つの方法で
📱 ネットで申請(石川県電子申請システム):パソコン・スマホから
📮 郵送:〒920-8580 石川県金沢市鞍月1丁目1番地 石川県危機管理部消防保安課 消防グループ
🏢 窓口に持参:県庁または各消防本部・消防署でも受け付けています
ご不明な点は → 石川県危機管理部消防保安課 ☎ 076-225-1481
🎉 市町の補助と組み合わせると、さらにお得!
実は、石川県の補助だけではありません。多くの市町が独自の「上乗せ補助」を用意しています(野々市市, 2025)。県と市町の補助を合わせると、自己負担をかなり減らすことができます。
こんな感じでお得になります〈例〉野々市市の場合
(野々市市HP:https://www.city.nonoichi.lg.jp/soshiki/2/58670.html)
⚠️ 市町の補助内容は変わることがあります。 必ずお住まいの市町の担当窓口か公式ウェブサイトで最新情報をご確認ください。
申請の手順 ─ 5ステップで完了します!
石川県の補助金は、買ってから申請する「事後申請」方式です(石川県, 2026)。
STEP 1 ✅ 感震ブレーカーを購入・設置する
→ 領収書と設置写真は必ず保管しておきましょう!
STEP 2 📝 石川県に交付申請書を提出する
(設置写真・領収書の写し・通帳の写し・身分証の写し・誓約書)
※ 誓約書の書式は石川県公式ウェブサイトまたは消防保安課(☎ 076-225-1481)でご確認ください。
STEP 3 🔍 石川県が書類を審査する
→ 問題なければ交付決定の通知が届きます
STEP 4 📨 補助金の請求書を提出する
→ 通知に同封の案内に従って提出
STEP 5 💴 指定口座に補助金が振り込まれます
市町の上乗せ補助を使いたい方へ: 市町への申請は、県の交付決定通知を受け取ってから行います。
県を先に申請するのがポイントです(野々市市, 2025)
⚠️注意点⚠️
⚠️設置は強制ではありません
石川県では感震ブレーカーの設置を「推奨」していますが、設置は「義務ではありません」。
ご自身の状況に合わせてご検討ください(石川県, 2026)。
⚠️悪質な業者には気をつけてください!
「分電盤の点検に来ました」などと言って訪問してくる業者が報告されています。
感震ブレーカーの設置や分電盤の交換を不必要に急かすような業者には、くれぐれもご注意ください(石川県, 2026)。
怪しいと思ったら → 石川県消防保安課 ☎ 076-225-1481
⚠️工事が必要なタイプは電気工事士へ
分電盤タイプは電気工事士の資格が必要な作業です。必ず資格を持った業者に依頼しましょう。賃貸住宅に設置する場合は、事前に管理会社やオーナーへの確認も忘れずに(野々市市, 2025)。
まとめ ─ 直ぐに始められます
感震ブレーカーは「高価で手間がかかる」というイメージがあるかもしれませんが、
コンセントタイプなら工事不要・安価で導入でき、補助制度を使えばさらにお手頃になります。
能登半島地震を経験した石川県だからこそ、電気火災への備えを今一度見直してみましょう。
石川県防災士会は、皆さんの防災対策を応援しています!
参考文献
大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会. (2015年2月). 感震ブレーカー等の性能評価ガイドライン. 内閣府. https://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/denkikasaitaisaku/pdf/kanden_guideline.pdf
石川県. (2026年4月1日). 石川県感震ブレーカー設置促進事業費補助金 [ウェブページ]. 石川県公式ウェブサイト. https://www.pref.ishikawa.lg.jp/bousai/shoubou/kasaiyobou/kanshinbreaker.html
石川県感震ブレーカー設置促進事業費補助金交付要綱. (令和7年10月). 石川県. https://www.pref.ishikawa.lg.jp/bousai/shoubou/kasaiyobou/documents/kanshinbreakeryoukou1001.pdf
経済産業省. (n.d.). 感震ブレーカーの普及啓発 [ウェブページ]. 経済産業省公式ウェブサイト. 2026年6月20日取得. https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2015/10/270105-1.html
総務省消防庁. (2024). 輪島市大規模火災を踏まえた消防防災対策のあり方に関する検討会報告書. 総務省消防庁. https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/post-149/03/houkokusyo.pdf
野々市市. (2025年12月23日). 家庭用感震ブレーカー購入費等補助金 [ウェブページ]. 野々市市公式ウェブサイト. https://www.city.nonoichi.lg.jp/soshiki/2/58670.html
📌 補助制度の内容は変更になる場合があります。必ず石川県および各市町の最新情報をご確認のうえ申請してください。
